特養からおおきなわ

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晴れときどき雨 4話(生活相談員) 高齢者施設では

 高齢者施設では施設内の看護では難しいと判断された場合、近くの病院に受診になる事が多く、そういう時は家族に連絡し病院で待ち合わせをする。施設によっては介護タクシーを使う所もあるのだが、ここでは施設側で送迎を行っている。
 家族との調整を済まし病院まで送る。状態からすると入院の可能性が高いだろう。三ヶ月を超える入院の場合、退所の対象になるので入院中の状態確認も大切な仕事だ。

 施設に戻ると入所申込者の相談が待っていた。
 本人の状況、介護の状況等の話しを聞くのだが色々なケースがある。

 「今まで元気だったのに脳卒中で倒れ来週退院予定なのだが、とても家で生活できるレベルではない」

 「要介護1で、まだ元気に家で暮らしているんだけどね。やっぱり今後の  

 事も考えてね」

 「他の兄弟が協力してくれなくて」

 「身寄りがいないから、私が看てるのよ」「遠い親戚なんだけど」

 なかには、要介護認定も受けておらず元気に暮らしている方が申し込みに来る場合もあるのだが、現在利用している施設に不満があり相談に来るケースも多い。

「介護者の対応が悪い」「事故後に謝罪もない」「料金が高い」など、理由は様々である。

 

 つづく