特養からおおきなわ

福祉について発信します

神様のプレゼント 1話

 

「鈴木さん、朝ですよ~ 起きて下さいね〜」
 
 声が聞こえると同時に布団を上げられ、抱きかかえられる様にベッドの端に座らさられる。

 朝なのか夜なのか、寒いという感覚が一番に出てくる。

 「良く、眠れましたか~」「今日は寒いですね~」

 声が響く。いつの間にか車椅子に座っている。座らされている。

 蛍光灯の灯りが眩しくひんやりとした静かな廊下に出て車椅子をただ漕ぐ。同じように車椅子が2~3台止まっている。

「自分で漕いで下さいね~」

声が響くと同時に忙しない人の動きを感じる。

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つづく